白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

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模擬検察審査会を実施しました

2023/03/01

 2月10日、本学法学部・法政策研究所の共催による「模擬検察審査会」が行われました。模擬検察審査会の実施例は少なく、全国的に見ても本学が3例目となる取組みです。

 今回は「眠り姫準強制わいせつ致傷事件」をテーマに、11名の審査員(市民)や審査補助員(弁護士)に扮した学生らが、“童話『眠り姫』に登場する王子様は「準強制わいせつ致傷罪」で起訴されるべきか不起訴でよいか”について議論しました。ストーリーは平山真理ゼミナール(法学部)が約半年をかけて制作したものです。

 終演後には西村 健弁護士(大阪弁護士会)と豊 秀一氏(朝日新聞編集委員)による総評が行われ、検察審査会という情報量の少ない題材に挑んだ学生のチャレンジ精神と熱演が称賛されました。


参加者コメント

平山 真理教授(刑事訴訟法)

検察審査会制度は裁判員制度と同じく、刑事司法における重要な市民参加でありながら、あまり知られていません。学生たちは不起訴処分の妥当性を市民がどのように議論するかについて、色々話し合いながら台本を作成しました。刑事手続について、また被害者問題や加害者の更生についても、この体験型法学教育を通じて学んでくれたのではないかと思います。


小林 優子さん(法学部3年)

2022年4月から18歳以上が検察審査員選出の対象となったので、高校生の審査員に挑戦しました。今回私が演じたのは自分の意見を主張できる高校生でしたが、実際に自分よりもはるかに年長者がいる場では、大半の高校生は発言も控えめになってしまうのではないかと考えています。市民の司法参加のよりよい在り方について、改めて考えたいと思いました。


加藤 道太さん(法学部3年)

私が演じたのは、最初は被害者の苦しみを全く理解しようとしないが、審査会中にその心が変わっていくという難しいキャラクターでとても緊張しました。学生全員の協力、また平山先生や教職員のサポートもあり、充実した模擬検察審査会ができたと思います。この取組みを通じて検察審査会制度についての理解が広まれば嬉しいです。


全く異なるバックグラウンドを持つ11名が意見を出し合う


ライブ配信は約80名が視聴した


検察審査会制度について最も詳しい弁護士の一人である西村 健氏


司法制度改革を第一線で取材した、司法・憲法担当記者の豊 秀一氏


関係者一同で記念撮影

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