本学が所蔵する貴重書『スムマ』の約8年間に渡る修復作業が完了し、本キャンパス図書館に収められました。現在は2階の階段前に展示されています。
同書は2001年より大行寺キャンパスの図書館に展示されていましたが、2015年9月の大雨による浸水被害を受け、書籍修復士の尽力により蘇りました。
スムマ
イタリアの数学者「近代会計学の父」と呼ばれるルカ・パチョーリが著した “簿記学の原点” と言われる書物。正式名は『スムマ・デ・アリスメテイカ』で日本語訳は『算術、幾何、比および比例に関する全集』
初版は1494年にヴェネツィアで出版され、本学が所蔵するのは第2版で1523年にトスカーナで出版されたもの。
日本国内でも数点のみが大学図書館に所蔵されているだけであり、世界的な貴重書。
浸水被害の痕跡が分からないほど綺麗に修復された
皮と木の表紙は刊行された16世紀のものと思われる