白鴎大学名誉教授の 山本厚太郎（やまもと・こうたろう）先生が7月4日、73歳にて逝去されました。
ここに生前のご厚誼に対し深く感謝するとともに、謹んでお知らせいたします。
【略歴】
| 1973年（昭和48年）3月 | 一橋大学社会学部 卒業 |
| 1987年（昭和62年）4月 | 白鴎大学経営学部兼任講師（1999年3月まで） |
| 1997年（平成9年）4月 | 白鴎大学女子短期大学部兼任講師（1999年3月まで） |
| 1999年（平成11年）4月 | 白鴎大学経営学部教授（2007年3月まで） |
| 2006年（平成18年）6月 | 学校法人白鴎大学評議員就任 |
| 2007年（平成19年）4月 | 白鴎大学教育学部教授（2019年3月まで） |
| 2019年（平成31年）3月 | 白鴎大学名誉教授 |
【山本厚太郎先生のご逝去に伴う学長コメント】
山本厚太郎先生の訃報に接し、白鴎大学の教職員を代表して心からご冥福をお祈りいたします。
山本厚太郎先生は、1987年４月に白鴎大学経営学部に非常勤講師として本学に来られ、1997年からは白鴎大学女子短期学部でも教鞭を執られました。1999年より白鴎大学経営学部の特任教授として着任され、「社会学」や「地球環境問題」、ゼミナールなどを担当していただきました。2019年３月で定年退職されるまで32年間の長きに亘って白鴎大学の発展に貢献されました。その後も白鴎大学名誉教授、学校法人白鴎大学の評議員として、今まで本学を支えていただきました。深く感謝を申し上げます。
個人的な話になりますが、私と山本先生は50年前、音楽を通して出会いました。先生は東京を拠点として活動し、一方、私は関西で音楽活動を行ってきました。お互いコミックソングを歌い、笑いが共通していましたが、意外にまじめさもありました。遊びと知性、考えさせられながらもどこか遊び心がありました。私は趣向が同じというかとても趣味が合いました。
30年前だったかと思いますが、青山の路上でヤクルトスワローズのユニフォームを着た先生と偶然お会いしたとき、お互いスワローズファンであることを知り、それ以来、一緒に応援してきました。野球が大好きな先生は白鴎大学の教壇に立つとともに、硬式野球部長としても優れた選手の育つ環境作りに尽力されました。
山本先生は「あれかこれか」ではなく、「あれもこれも」という考えではなかったでしょうか。「考えながら遊び、遊びながら考える」方であったと思います。互い学問に携わりながら、音楽活動も行い、同じ球団を応援して喜びを分かち合えたからこそ、半世紀もお付き合いが続いたのでしょう。
それで意気投合し、あちこち一緒に出かけました。ヤクルトのキャンプ訪問で、何度も行った2月の沖縄。２年前、二人で老体に鞭打って登った京都の東山。うまいもの食べようと思いついて出かけた金沢。ほら、「岬めぐり」のバスに乗って、すぐまた戻ってくるのじゃないか。今もこの目に、手を上げて微笑む、人懐っこいあの優しい笑顔が浮かびます。
だから現実に戻ると、私の分身のように思っていた先生の訃報は、自分の身体がもぎ取られるようで大変辛く、悲しみに耐えません。突然の悲報で言葉になりませんが、どうぞ安らかな旅立ちでありますよう心よりお祈りいたします。
白鴎大学 学長 北山 修
