「取調べ録音録画映像とその証拠としての位置付け」をテーマに刑事訴訟に関するシンポジウムが2月7日、東キャンパスの法廷教室で開催されました。韓国の西江大學校ロースクールのパク・ヨンチュル教授を招き、本学法学部の平山 真理教授と取調べの可視化をめぐる日韓の状況を解説。フロアの参加者も交えて意見交換がなされました。
同シンポジウムを企画した平山教授は「日本においても近年、取調べの録音録画映像の実質証拠利用をめぐる議論が活発になっています。韓国では2007年の刑事訴訟法改正時に、取調べの録音録画映像が裁判所に与えるバイアスを回避するために様々な対策がとられました。取調べの可視化は取調べが適正に行われるためには絶対に必要な対策である一方、映像が判断者に与える影響は非常に大きく、注意が必要です」と指摘しました。
なお、このシンポジウムは科学研究費助成金研究(基盤C)「刑事司法に対する社会の信頼促進を目指す研究―刑事事件再審査委員会の意義と可能性」(研究代表者:平山 真理)の助成を受けて行われました。
事例を紹介するパク教授(左)と平山教授(右)