結城市の「第6次総合計画後期基本計画」策定に向けた市民ワークショップに、小笠原ゼミ(経営学部)が協力しました。
このワークショップは、市民の声を広く聴取し、施策立案や事業検討に活かすことを目的としており、これまで小笠原伸教授がファシリテーターとして統括し、ゼミ生が各グループのディレクターとなって議論をすすめてきました。
同ワークショップの成果物として、同市のまちづくりにおける課題の解決に向けた「提案書」が作成され、3月28日には、市民の代表4人から市に対する提案の発表があり、「提案書」が小林市長に提出されました。
【小笠原教授コメント】
「総合計画」という行政の仕組み、ある意味では市民が関わるのにはハードルの高さを感じさせる枠組みを、いかにして「地域の未来を描く作業」として参加していただくかを検討し準備してまいりました。北関東の中長期的な状況として、地域の未来は明るいものばかりではないという現実があります。その中で現在の結城市の状況を広く市民が理解し、この難局をどう乗り越えてゆくのかを我が事として検討してもらう貴重な機会となりました。
今回は議論の中でデジタルツールの活用も行い、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」を用いて市民の中でも未来を担う若い皆さんを中心にご参加いただきました。結城市民の多様な意見や考えを集約し、長期的な厳しさの中でもいくつかの明るさを見いだせるような提言が構成できたものと考えています。
今回、本ゼミ生は生きた地域社会の現場の声を知り、それらを結城市の市政に生かしてゆくべく取りまとめを行いました。学生からは「ワークショップでは大学の中だけでは経験できない多くの学びが得られた」という感想が寄せられました。本ゼミナールとしては引き続いて結城市総合計画の策定により地域の未来像の創出を見守ってゆきたいと思います。
このほかにも結城市若手職員の皆さんのワークショップへの助言、市民アンケート分析なども担当するなど、今回の結城市総合計画には白鴎大学が広く関わらせていただきました。小林栄結城市長をはじめとした結城市の皆様には改めまして深く御礼申し上げます。
そして白鴎大学としても周辺の自治体のみなさまとの連携協定に基づき大学としての専門知を提供し地域とのネットワーク構築を進め、様々な側面での新たな連携や課題解決へ向け進んでゆきたいと考えております。
提出に臨むワークショップメンバー(右側)
意見を述べる貞廣 成美さん(2025年3月経営学部卒業)
提案書を手にする小林市長(左から2人目)とゼミ一同