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PRESIDENT OF HAKUOH UNIVERSITY

MESSAGE 12

2016年度卒業式学長式辞

2016年度卒業式学長式辞

2016年度卒業式 学長式辞

学長

奥島孝康


卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。

心からお祝いいたします。

また、ご両親、ご親戚のみなさま、長い間のご苦労がようやく稔り本当におめでとうございます。


昨年、創立100周年を迎えた本学は、今年から次の100年へ向かう最初の年になります。

昨年、100周年を迎えたこの1年間は、まことに稔り豊かな当り年でありました。

まず、就職においても大変好調な年であり、とりわけ教員採用試験では、168人という驚異的な合格者を出しました。

さらに、本学の名を全国にとどろかせたのは、プロ野球ドラフトにおける阪神タイガース1位指名、西武ライオンズ2位指名であり、

加えて、女子バスケットボール部の全国大学選手権大会優勝、軟式野球部の東日本選手権大会優勝でありました。

このほかにもラグビー部、男子バスケットボール部などの活躍もあり、全国的に本学の名を高めました。


これからの100年、つまり開学2世紀の本学の飛躍を予感させ、期待させるすばらしい100周年の掉尾を飾るすばらしい年 となりました。

みなさんのおかげであります。

ありがとう。


このような偉業を成し遂げた本学の学生の特色は、学問でもスポーツでもホットな場面でホットに燃えることができ、

そのため日頃、その準備にじっくりと取り組みながらも、相手の気持ちを大切にする、素朴で優しい人柄をもつ学生の多いことにあります。


私は、この特色を踏まえて、みなさんが社会へ出るに際して、2つの贈物をいたします。

1つは、行動にあたって「クールなことをホットに、ホットなことにクールに」対応してほしいということであり、

もう1つは、考え方において「眼くばりと気くばり」をしっかりしてほしいということです。


言うまでもないことですが、まず「クールなことをホットに、ホットなことをクールに」ということは、社会人としてとても大事なことで、

人が熱くなって、われを忘れるような場合でも、クールな目で間違いが起きないよう配慮することが大切ですし、ホットなことに冷静に対応することが大事です。

また、「眼くばりと気くばり」についていえば、物事の全体をしっかりつかみ、問題の隅々まで検討し、相手の立場からもう一度問題点を点検することを忘れてはならないということです。


みなさんの旅立ちにあたり、一言、本学で学んだことをさらに思い返えし、深めてくださることを期待し、さらに高く大空へ舞い上がってご活躍されることを祈念いたします。