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PRESIDENT OF HAKUOH UNIVERSITY

MESSAGE 30

2019年度入学式学長式辞

2019年度入学式学長式辞

2019年度入学式 学長式辞

学長 奥島孝康


 新入生の皆さん、ご入学おめでとう。そろそろ決定されることでしょうが、皆さんは新しい元号の下で始まる時代の第一期生です。すばらしい。保護者の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは入学に至るまで、いろいろあったこととは思いますが、こうして新しい元号の年に白鷗大学にお子様を入学させられましたことを衷心よりお喜び申し上げます。


 いま白鷗大学は、日本の大学の中で、メキメキ頭角を表わし、全国的に注目される大学に成長しつつあります。その証明は就職率にあり、卒業生1,000人以上2,000人未満の大学のうちの30校前後に位置します。その就職率の高さは、本学がいかに社会で期待される大学であるかを示しております。われわれは、本学に皆さんを迎えることを喜ぶと同時に、皆さんが本学でいかに成長されるかを大いに楽しみにしております。


 本学は、その校名「白鷗大学」に示されるように、カモメのもつ清々しく優美な姿と、万里の海原を飛翔する力強さをもつ学生を育てる大学としての衿持と自信をもっております。本学の学祖上岡一嘉先生が絶えず口にされた「若き情熱の学府」を実現すべく、教職員学生の三者が一体となって励んできた結果、皆さんもご筧のとおり、JR小山駅前の本キャンパスも完成し、本学は短大としての準備期、大学としての第一期の30年を経て、ようやく本格的発展期である第二期に突入したといってよい地点に到達いたしました。


 まだまださまざまな困難はあることでしょうが、本学は大学としての発展期、さらに言えばテイク・オフ、飛行機でいえば離陸する飛翔の時期を迎えたのです。これから、そのように本学が高く飛翔するよう力を尽くしましょう。カモメのように高く高く舞い上がりましょう。


 まさにそのときに当り、皆さんを本学にお迎えすることは教職員一同にとって実に心強く、心楽しいことであります。われわれはこのときをひそかに期し、その日の来るのを待っておりました。しかし、新元号と共にその日がやって来たのです。皆さんが本学を力強く持ち上げてくれる日がようやくきたのです。おそらく本学の前途は皆さんが確実に大きく開いてくれることでしょう。これまでに卒業していった皆さんの先輩たちの頑張りで、本学の卒業生たちに対する社会のゆるがぬ信頼ができているのです。それを承け継ぐ諸君の飛翔で、本学の声価はさらに確固たるものになるに違いありません。


 皆さんの先輩たちは、職務に対する静かな情熱と自信とをもって、伸び伸びとした姿勢で周囲との協調性を失わず、仕事を着実にこなしてきた実績によって、その人間としての価値を評価されてきたのです。その共同体精神は実に本学の生活の中で徐々に培われてきたものといってよいでしょう。これからの社会の方向は、競争から「共創」へ、共存から「共生」へ進むことになります。その精神的な方向性は本学の方向性そのものといってよいのです。


 その意味で、皆さんの大学生活は、きっと「プルス・ウルトラ」という本学のモットーによって育てられることになるでしょう。大切なことは、言葉ではありません。だから、ここでは「プルス・ウルトラ」とは何か、などということの説明は省きます。在学中の勉強で十分わかることです。大切なことは、皆さんのこれからの生き方です。皆さんが、未来を、希望を見つめて行動する中で、白鷗大学ができてくるのです。皆さんが大学での青春を素直に満喫してくださることを望みます。最後に一言、楽しくなければ大学生活ではない、とだけ述べておきます。


 新元号と共に入学された皆さんを歓迎し、大行寺キャンパス横の思川の桜も間もなく盛大に咲き誇ってくれることでしょう。その桜の中で皆さんの白鷗大学生活の始まりが楽しからんことを心から祈ります。