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PRESIDENT OF HAKUOH UNIVERSITY

MESSAGE 29

2018年度卒業式学長式辞

2018年度卒業式学長式辞

2018年度卒業式 学長式辞

学長 奥島孝康


 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご卒業を心からお祝い申し上げます。


 さて、ご卒業にあたり、三点ばかり皆さんにお願いしておきたいことがあります。第一点は同級生を大事にして欲しいということです。皆さんが社会に出てゆきますと、そこはソロバン勘定の社会です。多くの場合、そこでは損得勘定で物事が考えられます。残念ながら、生き馬の眼を抜くといわれるように、油断も隙もありません。ところが、同級生との間では損得勘定は抜きです。「よき師をもつ者は王者となる。よき友をもつ者は将となる」という中国の格言があるように、よき友をもつことは一生の宝といってよいのです。どうか、卒業後も大学時代に培った友情を大切にして、一生そのつきあいを継続されますよう、人生の先輩として一言忠告しておきます。


 第二に、白鷗大学を卒業したことを誇りとし、自信をもって生きて欲しいということです。諸君も十分知っていうるように、本学の評価は社会で次第に高くなってきています。もとより、それは諸君の先輩たちの活躍のおかげであることは言うまでもありませんが、諸君も先輩の志を継いで、社会で大いに活躍して欲しいのです。皆さんは自分達のことをどう評価しているか知りませんが、社会における諸君たちへの評価は極めて高いのです。それは、鎌倉武士の魂のこもったこの小山で、よき先生たちにしっかりと教育を受けて、社会人として働く立派なバランス感覚を身につけているからです。どうか、くれぐれも元気で、自信をもって社会の荒波を乗り切ってください。諸君ならきっとできる。白鷗で受けた教育を信頼して自信をもつことです。


 そして、第三に白鷗大学のことを絶えず思い出してください。きっと、前途に大いなる希望をもつだけはなく、現在を生き抜く勇気を得ることになるでしょう。大切なことはでかい希望をもつことです。大学の発展とともに、諸君の評価も引き上げられるのです。もとより、大学の評価の根源は諸君の活躍にあります。しかし、社会が諸君を評価するのは、大学の評価も大きく影響します。そしてまた、大学の評価も諸君のあり方にかかっています。皆さんが社会で大きく成長してゆくために、白鷗大学はこれから大きく発展します。大学本部がJR小山駅前に移った昨年は、いわば白鷗大学の第二の発展期の始まりに当ります。大学も頑張りますが、諸君も社会でもうひとふんばり致しましょう。期待しております。


 では、お別れです。皆さんの未来に幸多きことを心から祈ります。どうかくれぐれも元気で、白鷗の卒業生らしく、カモメの飛翔する姿のようにさわやかで力強い生き方をされますよう祈っております。