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PRESIDENT OF HAKUOH UNIVERSITY

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新春トップインタビュー

新春トップインタビュー

 関東平野の真ん中で、視野を世界に広げながら、年々存在感と輝きを増している。2016年度の就職率は98・3%で全国33位(大学ランキング2018年版)という実績を残した。「これは30年以上にわたり学生も含め、本学に携わった方々の真摯(しんし)な姿勢の積み重ねです」と言う。在学生も勉学はもちろん、スポーツ分野で顕著な成績を残し全国に名をはせている。「まさに上げ潮基調。この流れを止めず継続していきたいですね」と、「PLUS(プルス) ULTRA(ウルトラ)(さらに向こうへ)」という建学の理念を反すうする。


 「今の日本の大学生は各学部でいろいろと学ぶものの、肝心な所を習得せぬまま社会に出てしまうんですね」と苦言を呈する。早稲田大学の総長などを歴任し、教育者として深い見識を持ち「米国では当たり前」というリベラル・アーツ(教養科目)と、生涯学習について一家言を持つ。「いずれは全3学部(経営、法、教育)の科目のうちの半分以上を共通科目にして、学部間のすき間を埋められるような土壌をつくりたいですね」と、学内の活性化と教育力アップのための改革を目指す。

 さらには生涯学習の観点から「超高齢社会の時代を先取りする大学づくりにも着手したい」と語る。春にはJR小山駅東口前のキャンパスに8階建ての新棟が完成し、新たな幕が開ける。「ここは大学の地域におけるエクステンション(延長)と呼べるものです」。既存棟も含めて駅前のキャンパスには経営学部、法学部の約3千人が学ぶことになる。単に物理的な余裕が生じ、遠方からの学生も受け入れやすくなるというメリットだけでなく「この優れた立地を生かし、地域の社会人・高齢者の学びの場として位置づけたいのです」と意欲を見せる。目指すは「グローバルな大局観と、行動力ある人材育成」。また小山という地域の特色を取り込みつつ「最大でなく、最良」を目指し「栃木には白鴎大学がある」ということを世界に向けて発信していく。


2018年1月1日付け 下野新聞