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PRESIDENT OF HAKUOH UNIVERSITY

MESSAGE 2

HAKUOH NEWS 19号

HAKUOH NEWS 19号

日々新面目あるべし


学長 奥島 孝康


 本年度新たに白鷗生となった新入生、そして在校生の諸君。本学のモットーである「プルス・ウルトラ」(さらに向こうへ)は、これを定めた上岡一嘉初代学長の見識を示すだけにとどまらず、大学の志を示す実に素晴らしいモットーであります。


 古人は、「苟(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」(大学)と言っております。「プルス・ウルトラ」とは、まさにこのことを意味します。プルス・ウルトラ、すなわち「さらに向こうへ」一歩踏み出すことを実践すれば、大学らしい大学が実現し、学生らしい学生が続々と生まれ、本学を「若き情熱の学府」へと変えることができるでしょう。


 歌人として高名な会津八一も、若き学徒に対して、「日々新面目あるべし」と求めております。大切なことは、本学で4年間をどう生きるかということにあります。プルス・ウルトラは、諸君の大学での生き方を「かくあるべし」と求めております。


 本学の所在する小山市は、恵まれた自然環境の中でじっくり腰を落ち着けて勉学に取り組む条件が整っているだけにとどまらず、世界遺産の日光や日本最古の学校として知られる足利学校なども近く、文化的環境に恵まれ、学生生活を心豊かに過ごす条件にも恵まれています。また、小山は関が原の天下分け目の勝敗を事実上決した「小山評定」が行われた地でもあります。学生の皆さんは、この地でじっくり学問に取り組み、社会で輝く存在となるための実力を養成しなくてはなりません。


 これからの教育は、当然のことながら、国際通用力が必要です。本学はいくつもの海外の大学と交流協定を締結しています。それゆえ、諸君が世界へ飛躍する心があれば、その道は大きく開かれているのです。


 学生のみなさん、どうか未来を担う学生らしい高い使命感と情熱をもつよう努めることを忘れないでください。校歌の一節にある「若き情熱の学府」をめざす全学のベクトルの方向が一致するときに、はじめて「黎明に道を開く」ことができるのです。そのために私も全力を尽くす決意です。



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