白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

教員紹介詳細

教員氏名 奥澤 信行(オクザワ ノブユキ)
職名 教授
最終学歴・学位 日本大学大学院理工学研究科博士前期課程・理学修士
専門分野 都市地理学、地理教育
学協会活動 日本地理学会、人文地理学会、経済地理学会、日本地理教育学会、歴史地理学会、東北地理学会、日本大学地理学会
【主な著書・論文等】
≪著書≫
『教育と情報とメディア』(共著:第2章 学校現場におけるPC依存)2022.3 学文社

≪論文≫
「新ナンバーの名称問題と地域性―栃木県県南地域を事例として―」1993.3『白鷗ビジネスレビュー』8巻1号
「旅行の印象と距離感」1999.12『白鷗女子短大論集』24巻2号
「地名に対する固定概念―北海道を事例として―」2004.3『白鷗女子短大論集』28巻2号
「都市配列からみた栃木県の地域性」2004.12『白鷗女子短大論集』29巻1号
「地名認識と地理学習」2005.12『白鷗大学発達科学部論集』2巻1号
「両毛地域における高速バス路線の拡充」2006.3『白鷗大学発達科学部論集』2巻2号
「両毛線沿線の都市システム」2006.12『白鷗大学発達科学部論集』3巻1号
「両毛地域における東武鉄道の列車運行体系の変容」2007.11『白鷗大学教育学部論集』1巻1号
「北関東道による地域間連係」2011.11『白鷗大学教育学部論集』5巻2号
「小学校社会科学習の指導における留意点」2013.9『白鷗大学論集』28巻1号
「地理学的手法による聞き取り調査の実態」2015.4『白鷗大学教育学部論集』9巻1号
「地理学研究を通じたゼミナールの指導」2015.9『白鷗大学論集』30巻1号
「小学校社会科における地理と歴史に関する知識量と指導上の留意点」2016.11『白鷗大学教育学部論集』10巻2号
「地理学習におけるフィールドワークの重要性―アクティブ・ラーニングの視点を踏まえて― 」2017.7『白鷗大学教育学部論集』11巻2号
「地誌学習における経済活動に関する指導上の留意点」2017.11『白鷗大学教育学部論集』11巻3号
「小学校社会科地理的分野における地域学習の意義 ―栃木市立栃木第四小学校の校外学習を事例として―」2020.11『白鷗大学教育学部論集』14巻2号
【問題関心】
 「地域の変容」というテーマに関して、都市地理学・商業地理学・交通地理学の視点から考察を進めている。特に新しい商業核の形成による既存の商店街の衰退や、行政区画とは無関係な消費者の流れなどの現象に関心がある。地域が変容する要因は、その都市の自然環境・交通体系・歴史的背景・人口分布・産業構造・住民のその都市に対するイメージ・都市システムなどの諸条件に求められることが多い。そこで地理学において不可欠なフィールドワークによって得られたデータを積み重ねて、その要因を明らかにしたい。また、地名に関する認識度についても関心を持っている。世界各地の地名は言うまでもなく、国内の地名すら正確に把握していないで、国際化ということばを口にしている人が実に多い。こうした状況は、小中学校の社会科教育で、地名の暗記が地理嫌いを招くとの観点から、これを排除してしまったことに原因がある。国際化の前に、まずは自国の地名の確認と居住地に関する地誌の修得こそが先決であり、これが小中学校での総合的な学習でよく取り上げられる地域の調査にあたって不可欠であると考えている。
 専門としている地理学に加えて、国語教育にも関心を持っている。現行の学習指導要領では小学校から高等学校まで、すべての教科で「言語活動の充実」が重視されている。ある課題に取り組んだ成果をいかにして他者に伝えることができるのかがポイントとなるが、その中心となるのは発言内容であり、また文章表現であると考えている。児童・生徒・学生はいうまでもなく、高齢者をも含む大人に至るまで、日本語の乱れを指摘することができる。授業ではもちろん、あらゆる場面で日本語の表現について言及したいと考えている。
【現在の研究テーマ】
・高速道路の開通による首都圏外縁部の変容と都市システム
・これからの社会に対応した商業施設の出店と地域の変容
・地域の認知度に関連する地誌教育の重要性
・国際交流より我が国の地誌に重点を置いた地理教育の見直し
・地理と日本史学習による国を愛する心の育成
・遠隔授業と対面授業
【学生へのメッセージ】
 大学での貴重な4年間は、学生諸君の考え方一つでどうにでもなる。必死で勉学に勤しむのも、アルバイトや遊びに明け暮れて卒業が危うくなるのも、すべては各自の考え次第である。ただし20代前半は人生のうちで一番体力があり、少々の無理は大丈夫ということを忘れないでほしい。体力に加えて脳も柔軟で、知識をいくらでも吸収できるこの時期に貪欲に勉学に取り組まなければ、大学に籍を置いている意味はないのである。最近の学生を見ていると、頑張るという姿勢に欠けているような気がする。世の中全般に「頑張る」ことを否定的に見る向きもあるようだが、若い時に「頑張る」経験をした者は、時代がどう変容しようと、難局に対峙したときに自らの道を切り拓けるのである。私は「真摯(この言葉の読みと意味を知らない者に大学生を名乗る資格はない!)に頑張る学生」が大好きである。頑張る学生に対しては、面倒なことでも積極的に関わりを持ちたいと考えている。
【担当主要科目】
地理学A・B、地理学概論(地誌を含む)、経済地理学、社会科教育法、社会科概説Ⅰ、卒業研究