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教職課程の自己点検・評価の実施方針

1 趣旨

教育職員免許法施行規則の改正により、令和4年4月1日から、教職課程を設置する大学の全学的な組織体制の充実(全学組織の設置)及び当該組織による教職課程の自己点検・評価が義務付けられることになりました。

そこで本学の教職課程の運営にあたり、本学の教職課程の目的・目標に照らして、教育内容・方法および学修成果の状況などを検証し、絶えず教育の質保証の維持・向上に努める必要があります。また、教育職員免許法施行規則第22条第8項によれば、「認定課程を有する大学は、当該大学における認定課程の教育課程・教員組織、教育実習並びに施設及び設備の状況について自ら点検及び評価を行い、その結果を公表するものとする」と述べています。

上述の内容を踏まえて、教職支援センターを中心に行う教職課程に関する自己点検を適切かつ効果的に実施するために、その基本的な枠組みを定めたものが、本学の実施方針です。なお、教育職員免許法施行規則第22条第7項に「二以上の認定課程を有する大学は、当該大学が有するそれぞれの認定課程の円滑かつ効果的な実施を通じて当該大学が定める教員の養成の目標を達成することができるよう、大学内の組織間の有機的な連携を図り、適切な体制を整えるものとする」とあり、本学においては教職支援センターがその任を担い、自己点検・評価を実施し、自己点検・評価報告書を作成しています。

2 令和4年度「教職課程の自己点検・評価報告書」作成のスケジュール

教職支援センターが中心となり、表1の自己点検・評価スケジュールの原案を作成して、5月の教職支援センター(以後、「センター」と呼ぶ)運営委員会で承認される。

表1 「自己点検・評価報告書」作成スケジュール
令和4年
5月
自己点検・評価の実施方針の決定→5/25センター運営委員会
7月 方針・評価シート作成依頼、方針・評価シート作成の共通理解
センターは、各学科委員会と連携し、方針・評価シート作成のための情報・データ等の連絡・調整
8~9月 自己点検・評価の実施→自己点検・評価シート(素案)の作成・提出
センターを中心に教職協働を基本に据えた作業分担の下、各担当委員会は対象項目の自己点検・評価の実施
10~11月 センターを中心に、素案の自己点検・評価シートの点検、修正依頼
11~12月 素案の自己点検・評価シートの修正・再提出(各担当委員会)
根拠資料・データ等の所在場所の確認
令和5年
1~2月
自己点検・評価シートのとりまとめ(センター委員会→センター)
教職課程の自己点検・評価報告書の完成
3月 認証評価の事務局へ自己点検・評価報告書の提出
報告書を基礎にした次年度の教職課程アクションプランの策定
  • 令和4(2022)年度は、シミュレーションとして自己点検・評価報告書を作成、2023年度に本格実施する。
  • 令和4(2022)年度は大学認証評価も実施され、大学認証評価の評価項目と重なり具合を吟味検討して、可能な限り認証表評価の記述内容が生かされるよう作業分担を配慮する。
  • 令和4(2022)年度は、認証評価スケジュールに合わせながら作業を分担して、夏休みに自己点検・評価シートを作成し、後期に点検・修正する。

3 内容・方法

  1. 自己点検・評価は、後述の表3「教職課程の自己点検・評価」の点検項目である「基準項目」ごとに、その評価観点(基準)の内容を参照しながら行うものとする。
  2. 自己点検・評価(令和4年)は、シミュレーションである。具体的には、①自己点検・評価シート作成の仕方、②根拠資料・データ等の所在場所および収集方法、執筆分担の割り振り、自己点検・評価報告書作成までの流れ等について、共通理解を深め、次年度(令和5年)の本格実施の円滑な遂行を図る。
  3. 自己点検・評価は、本学教職課程の目的・目標に照らし、法令等により求められている事項の遵守状況、積極的に評価できる点及び改善点について現状分析及び自己評価を行うものとする。
  4. 自己点検・評価では、課題がある場合はその対応等も明らかにする。
  5. 自己点検・評価は、根拠資料・データに基づき行うことを原則とする。そのためには、履修生による教職課程に関するアンケートの実施など、継続的なデータの把握・蓄積に努める。
  6. 第三者の視点として、学内教職員や学外関係者などを可能な限り組み入れる。

4 自己点検・評価報告書の構成

  1. 報告書(表2)は、Ⅰの教職課程の現状及び特色、Ⅱの基準領域ごとの自己点検・評価(3つの基準と領域・6つの基準項目に基づく31観点)、Ⅲの総合評価、Ⅳの「教職課程自己点検評価報告書」作成プロセス、Ⅴの基礎データ一覧の五部構成、全体で各評価シートA4判1枚36枚程度である。
  2. 分担執筆であるⅡの基準領域ごとの自己点検・評価の内容は、別紙の評価シートに記載されてある「基準項目の観点」に基づきながら、「現状説明」、「長所・特色」、「取り組み上の課題」、「根拠となる資料・データ等」で構成されている。
表2 自己点検・評価報告書の構成
Ⅰ 教職課程の現状及び特色
Ⅱ 基準領域ごとの自己点検・評価
  1. 1 基準領域1:教職課程に関わる教職員の共通理解に基づく協働的な取り組み
    1. 基準項目1-1 教職課程教育に対する目的・目標の共有・・・・・・・(3観点)
    2. 基準項目1-2 教職課程に関する組織的工夫・・・・・・・・・・・・(6観点)
  2. 2 基準領域2:学生の確保・指導・キャリア支援
    1. 基準項目2-1 教職を担うべき適切な人材(学生)の確保・育成・・・・(4観点)
    2. 基準項目2-2 教職へのキャリア支援・・・・・・・・・・・・・・・・(5観点)
  3. 3 基準領域3:適切な教職課程カリキュラム
    1. 基準項目3-1 教職課程のカリキュラムの編成・実施・・・・・・・・・(8観点)
    2. 基準項目3-2 実践的指導力養成と地域との連携・・・・・・・・・・・(5観点)
Ⅲ 総合評価
Ⅳ 「教職課程自己点検・評価報告書」作成プロセス
Ⅴ 現況基礎データ一覧

5 実施時期

  1. 教職支援センターを中心に恒常的に自己点検・評価に取り組むものとして、当該結果は原則として4年ごとに報告書としてとりまとめることとする。
  2. 実施年度においては、教職支援センター会議の開催スケジュールを踏まえ、10月頃までに自己点検の結果を取りまとめることができるように、準備を進める。

6 実施体制

  1. 自己点検・評価は、白鷗大学教職支援センターと各委員会組織関連図に基づき、教職支援センターが中心となり、3学部3学科の部会委員、本学事務部職員の協力を得て実施する。
  2. 自己点検・評価の結果は、教職支援センター運営委員会の審議を経て、委員長が決定する。

7 結果の取り扱い

  1. 教職支援センターは、自己点検の結果を踏まえ、教育の質保証の向上・改善を図る。
  2. 教職課程の運営の可視化のために、自己点検結果(個人情報等の公表に相応しくない箇所を除く)は、白鷗大学ウェブサイトにて公開する。

以上、白鷗大学教職支援センターでは、教職課程についての自己点検・評価を実施し、令和4(2022)年版自己点検・評価報告書を作成しました。
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