About 教職支援センター
について

センター長挨拶

センター長 黒羽 正見 の顔写真

今日の大学教育において、教員養成課程を有する大学は教員養成だけでなく、地域の教育力向上と現代の教育課題の解決に寄与することが強く求められています。私たちも、「地域と共に歩む教員養成」という視点を取り入れながら、「実践的指導力と高度な専門性を兼ね備えた教員をめざす教職課程―学校現場往還型カリキュラム」を体系化し、今日まで地道に取り組んで参りました。そして、今回の改組による教職支援センターの下で、さまざまな活動が相互に結び合わされ、同センターは改めて、「教育実践に関する臨床の学の創出」とその成果を踏まえて、教育職員の養成・採用・研修などの教育指導・支援に関わる総合センターとして再出発しました。

当センターは、経営学部、法学部、教育学部の3学部が、他の教育関係諸機関や地域社会と連携しながら、教職課程における教育職員の養成・研修などの総合的な教育指導・支援を行っていくとともに、その成果を踏まえた教育および研修を行い、豊かな教育実践力と子どもの成長をめぐる諸問題の解決力を身に付けた学校教員の養成に寄与することを目的としています。さらに、現代の教育課題に対応していくために、今までの各部門の機能を調整・連携して、大学教育を支え、地域の教育に今まで以上に貢献できるように実習指導部門、教職支援部門、教育課程開発部門の3部門に統合しました。実習指導部門は、実践的指導力と専門性を兼ね備えた教員養成をめざす大学―学校現場往還型カリキュラムの管理・運営を行っています。教職支援部門は、教員採用試験合格をめざして、年間を通した教員採用セミナーや教職ガイダンスを行い、その延長として、全国に教員として勤務している本学出身の先生方と教職支援ネットワークの構築を図っています。教育課程開発部門は、何よりも学生の学びの充実です。そのための教職課程カリキュラムの管理・運営を行い、その教職課程カリキュラムの管理・運営の充実を図るための教職課程の自己点検・評価活動を実施したうえで、最終的に個別教師の力量形成を図る教員研修を推進しています。

このような基本認識を踏まえたうえで、本学が個性豊かで教育実践力をもった教員の育成をめざすとき、教員養成や現職教員の再教育の中心となり、その核になるのが本学の教職支援センターです。具体的に言えば、「幼児児童生徒の心身の悩みに対応できるカウンセリング力をもった教員」「実践的で高い見識にたつ教員」「豊かな教育技術を身につけた教員」などが期待されます。そして、その目的達成のために、本学は広く門戸を開け、知を惜しみなく提供し、協力しながら大学教員と現場教師を結ぶ大きなパイプ役を積極的に果たしていくつもりです。地域が大学を大いに利用・活用し、大学教員もまた地域からたくさんのものを得ていく、その「かかわり合い」の中にこそ、本当の意味で教職支援センターの存在意義があると考えています。

教育の力を信じて、そしてコロナ禍の「今を生きる」子どもたちの成長を信じて、さらに一層研究、実践に取り組んでいく所存です。これからの白鷗大学教職支援センターをどうぞよろしくお願いいたします。

教職支援センター長 黒羽 正見