MESSAGE

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PRESIDENT OF HAKUOH UNIVERSITY

MESSAGE 8

2015年度卒業式学長式辞

2015年度卒業式学長式辞

2015年度卒業式学長式辞

学長

奥島孝康


卒業生諸君、ご卒業おめでとうございます。

ご参会のご家族のみなさま、おめでとうございます。

本日は生憎の小雨が降っておりますが、これは男子学生も含めて社会へと嫁入りする諸君への涙雨でしょうか。

ご家族のみなさまには、在学中はなにかとご心配事も少なくなかったことと存じますが、こうして晴れの卒業を迎え、これまでのご苦労も一掃されたのではないでしょうか。


さて、卒業生諸君、この4年間はいかがだったでしょう。

この北関東の大地の上で、じっくりとそしてのびのびと勉学に、スポーツに、あるいは部活動に励み、さぞかし充実した歳月だったのではないでしょうか。


この北関東の大地は、諸君がご承知のごとく、「坂東武士」を産み出したばかりではなく、日本で最初の学校である「足利学校」が生まれた土地でもあります。

その意味で、諸君はこの大地の精神と伝統を受け継ぐ「大地の子」なのです。

卒業に当たってはさまざまな思いが交錯するとは思いますが、この白鷗大学で学んだ誇りをしっかり抱きしめて、堂々と胸を張って社会へ出てください。


社会は、もとより、大学とはまるで違う世界です、したがって、諸君は、戸惑うことも多いでしょうし、挫折感を味わうことも少なくないことでしょう。

しかし、それは諸君だけのことではないのです。

そんなときには、本学のモットーである「プルス・ウルトラ」を思い出してください。

諸君は自分で思っているよりはるかにこの4年間で「プルス・ウルトラ」の精神を身につけているのです。


大丈夫、諸君は本学での4年間で「カモメのジョナサン」のように、高く飛翔して「鳥の目」で大局を把握し、どこまでも飛び続ける持続力と行動力を身につけているのです。

それがみなさんの勉強の背後にあったリベラルアーツの効用なのです。

諸君が無意識のうちに学んだ「大局観」と「行動力」は、社会人にとって最も大切なものなのです。

それは社会にでてから、きっと役に立つことでしょう。


それを言い換えると「目くばり」と「気くばり」となって、諸君の生き方に中で威力が発揮されることでしょう。

目くばりがよいと全体をしっかり把握できます。

その全体状況の中で、相手の立場に立った気くばりが、適切な行動力へと導いてくれるのです。

きっと諸君は、本学で学ぶ中で、そのコツを会得されたことと思います。

否、そうであって欲しいと思います。


さあ、諸君はこれでこのキャンパスとお別れです。

しかし、それはほんの形式的な卒業ということにすぎず、諸君はこれから白鷗大学のアルマ・マーターとして、同窓会の一員として、白鷗大学という運命共同体(コミュニティー)の一員となるのです。

だから、社会で行き詰ったり、疲れ果てたりしたら、またここにもどっていらっしゃい。

そして、ここで学んだ楽しかった日々を思い出し、もう一度立ち上がる勇気を取り戻すのです。

そして、もう一度「プルス・ウルトラ」、つまり勇気を奮って一歩前に踏み出す力を取り戻すのです。


最後となりましたが、諸君のこれからのご健闘とご健勝を心から祈ります。

卒業生諸君のがんばりで、白鷗大学もさらにもう一歩前に進むことを期待しております。