白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

教員紹介詳細

教員氏名 工藤 哲夫(クドウ テツオ)
職名 教授
最終学歴・学位 早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程教科教育学専攻(国語科教育)博士課程単位取得後退学・教育学修士
専門分野 国語科教育
学協会活動 全国大学国語教育学会,日本国語教育学会,東京学芸大学国語教育学会,早稲田大学国語教育学会,国語教育史学会,読書学会,日本教育心理学会
【主な著書・論文等】
【主な著書】
国語科授業用語の手引き(共著・編集委員、2006、教育出版)
中学校国語科「活用型」学習の授業モデル(共著、2009、明治図書)
小学校 子どもが生きる国語科学習用語(共著・編者、2013、東洋館出版社)
国語科授業を活かす理論×実践(共著、2014、東洋館出版社)
小学校・中学校 学習用語で深まる国語の授業(共著・編者、2019、東洋館出版社)

【主な論文】
カリキュラム構想とことばの教育―東京第三師範学校附属中学校『中学校カリキュラムの構成』1949―(単著、2006、国語教育史研究,5)
東京学芸大学附属小学校五校連合『単元による国語学習の展開』におけることばの教育の位置(単著、2008、東京学芸大学附属学校研究紀要,35)
戦前の中学校教育に見る総合的思潮とことばの学習(単著、2009、東京学芸大学附属学校研究紀要,36)
話し合いを「見える化」しながら――ファシリテーション・グラフィックを援用して(単著、2009、道標,19)
昭和二十年代の中学校における新教育プランとことばの学習―川口プランの検討―(単著、2010、月刊国語教育研究,456)
カリキュラム構想とことばの教育-1949年東京学芸大学三附属小学校の探究(単著、2010、東京学芸大学附属学校研究紀要,37)
小学校の教科書に載っている文学作品を読む(単著、2013、言語文化研究,03)
特別活動におけるいじめのロールプレーと学級づくりについて(単著、2016、こども教育研究,01)
単元学習及びアクティブ・ラーニングの課題と、ファシリテーション・グラフィックの可能性(単著、2016、月刊国語教育研究,529)
書写における毛筆につながる「六度法」による硬筆の指導(単著、2017、こども教育研究,03)
【問題関心】
「コア・カリキュラムと言語活動」の歴史研究
ファシリテーション・グラフィックを援用した「話し合い」の実践研究
文学教材の研究
「指導用語」と「学習用語」の共同研究
国語科の学習効果に関しての心理学的尺度による測定
【現在の研究テーマ】
「コア・カリキュラムと言語活動」の歴史研究
 元勤務校の東京学芸大学附属大泉中学校が昭和20年代に中学校としては数少ない「中学校のコア・カリキュラムの実践校」であり、その資料も残っていたことから、この研究を始めた。また、同時に、昭和20年代には東京学芸大学附属小学校が5校あり、それぞれ特徴的な新教育プランを提案し、また、5校が協力した実践もあるので、「東京学芸大学附属小学校5校の新教育プランにおける言語活動」に関しても研究したが、これを更に発展させ、全国の小学校も視野に入れた研究にしていきたい。

ファシリテーション・グラフィックを援用した「話し合い」の実践研究
 この実践は、「ファシリテーションを援用した「話し合いの見える化」する学習活動の実践と理論の研究」として、博報財団第9回助成対象研究に選定された(研究助成期間:2014年4月-2015年3月)。ここでは、学習の効果測定も実験的に行った。小学校・中学校・高等学校の先生方とともに取り組み、現在そこから得られた結果を分析し、学会などで発表をしている。更にその成果を実証していきたい。

文学教材の研究
 特に物語・小説教材には、語り手の視点などの分析から作品を理解するための、大きな課題が必ず一つ以上あると考えられるが、それを、すべての文学教材において整理する。そして、「「話し合い」の実践研究」と関連させて、文学教材の読み深めのために話し合い学習の課題として、いかに取り入れていくのか、実践も含めて研究していく。

「指導用語」と「学習用語」の共同研究
 東京学芸大学国語教育学会に所属し、現在は副会長を務めているが、そこで、国語科における教員が知るべき「指導用語」と子どもが知るべき「学習用語」の研究を長年行っている。後者は『小学校 子どもが生きる国語科学習用語』としてまとめたが、これに引き続いて,小学校・中学校の国語科における系統的で適切な「学習用語」の選定と活用方法の提案を行うことを計画している。この計画は、研究代表者として「平成27年度科学研究費助成事業(基盤研究(C)),研究課題名「小学校・中学校国語科における学習用語の選定と活用方法の開発」,課題番号15K04461」として採択された。「学習用語」について、小学校・中学校の発達段階をふまえたものにしていきたい。

 国語科の学習効果に関しての心理学的尺度による測定
 心理学研究科で「作文と心理学」に関して研究している大学院生1名の主指導を担当した。「「話し合い」の実践研究」でも学習の効果測定も実験的に行ったが、心理学の観点を、国語教育に援用して、例えば読み深めにおける心理学的因子分析などによる測定が国語科でもできないか研究していきたい。
【学生へのメッセージ】
 私の教職経験は中学校が中心だが、小学校・高等学校での教職経験もあり、小学校から高等学校までを見通したアドバイスを学生にしていきたいと思っている。また、現在東京学芸大学国語教育学会で副会長を務めているが、そこで編集委員として関わった若い教員向けの『国語科授業用語の手引き』が、教員を目指す大学生に大変役立つものになっている。また、編者として関わった小学生の自主的な問題解決学習のための『小学校 子どもが生きる国語科学習用語』も、小学校の教員をめざす大学生にも是非参考にしていただきたいものになっている。

 このような経験を踏まえて、以下のような方針で教育を行いたい。

 私の専門である国語教育が得意な、または、国語を楽しく教えることのできる学生を是非とも養成したい。そして、国語の授業からの学級作りをも目指せる学生を養成したい。そのためには、国語教育では卒業するまでに、「学習指導要領の理解」「授業の構想と実践」「国語科の基礎知識」「国語での得意分野の獲得」「学級作りの方策」の5つを軸に行いたい。
【担当主要科目】
フレッシュマンセミナー、国語科教育法、国語概説Ⅰ(書写を含む)、国語概説Ⅱ(書写を含む)、教育実習の事前指導P(小学校)、教育実習の事前事後指導P、教職実践演習(幼・小)、ゼミナール、卒業研究