白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

教員紹介詳細

教員氏名 齋藤 千明(サイトウ チアキ)
職名 教授
最終学歴・学位 東京芸術大学大学院美術研究科・芸術学修士
専門分野 絵画・版画・現代美術表現
学協会活動 環境芸術学会 大学美術教育学会 美術教育研究会 版画学会 人の社会の活性化研究会
【主な著書・論文等】
<論文>
・能動的な美術鑑賞を促すための「造形・音楽・身体」総合表現活動-栃木県立美術館におけるワークショップでの実践-(単著)2018年5月 白鴎大学教育学部論集第12巻第1号
・伝承文化をテーマとしたワークショップのプログラム作成-子どもの主体的な表現活動のための素材選びについて-(単著)2017年11月 白鴎大学教育学部論集第11巻第3号
・平成28年度教員免許状更新講習テキスト「新・図画工作について」版に表わすこと・図画工作における新しい版表現(共著)2016年6月 都留文化大学 p.14
・「図画工作とは-教科を考える」1,版表現と身体性について 2,コラグラフ技法による版画表現のプロセス(共著)2016年6月 都留文化大学 pp.6-7 
・図画工作読本「図画工作の活動」、「図画工作の特徴と道具」、「図画工作に求められること」(共著)2016年12月 都留文化大学 pp.8-9

<ノート・資料>
・子どものための染色教材ー蓼藍栽培から「すくも」作りまで(単著)2022年5月 白鴎大学教育学部論集第16巻第1号 pp.307-317
・デジタルファブリケーションを活用した造形活動・図画工作の教材研究ーレーザー加工機を用いた創作活動の可能性についてー(共著)2019年11月 白鴎大学教育科学研究所 年報第14号 pp.65-78
・五感に働きかける体験型美術鑑賞の試みー鹿沼市立川上澄生美術館での実践を通してー(単著)2019年5月 白鴎大学教育学部論集第13巻第1号 pp.173-188
・新しい幼稚園教育要領に示された領域「表現」とその指導方法を読み解く(共著)2017年11月 白鴎大学教育学部論集第11巻第3号 pp.258-261

<著書>
・これからの保育内容(共著)2021年7月 白鴎大学幼児教育・保育研究会 一藝社 pp.76-83
・マリア・ミニギャラリー「ペヌエル」記録集 あるアート・ワークショップの軌跡(共著)2020年7月 学校法人北関東カトリック学園認定こども園烏山聖マリア幼稚園 pp.30.49.62
・心と生活を支える癒しの環境づくり-医療・介護現場での実践活動 東京都西多摩郡日の出ヶ丘病院におけるワークショップの計画、実施指導案 (共著)2010年6月 日本慢性期医療協会JMC第69号 pp.78-79
・「描き、広げる-アクリルガッシュ」不透明アクリル絵の具(アクリルガッシュ)の特性とその新たな応用(共著)2009年8月 日本慢性期医療協会JMC第64号 p.74
・「ヒトのカタチ・装い・交差する視点」(共著)2009年3月 阿部出版・版画芸術143号 pp.80-83

<その他>
「齋藤千明×佐藤智明」二人展 DHARMA沼津 静岡県・沼津 2022年
「福島ビエンナーレ2022 風月の芸術祭 in 白河」-境- 福島県・白河 2022年
「ANAGOKORO:Alternative crafts by 16 Japanese Contemporary artists 」国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター 2022年
「Hydrosphere」個展 ギャラリー・イン・ザ・ブルー 栃木県・宇都宮 2021年
「Happy New Prints展-芸大版画教室からの贈り物」グループ展 ギャラリーゴトウ 東京・銀座 2021年
「Terrarium」個展 殻々工房 栃木県・那須塩原市 2020年
「Forest notes」個展 オフィス・イイダ 東京・銀座 2020年
「Manual transmissions」The Glass Box Gallery (UCSB ART Department) アメリカ・CA サンタバーバラ 2019年
「青黛の泡沫」個展 ギャラリー・イン・ザ・ブルー 栃木県・宇都宮 2019年
「画中のよそおい」栃木県立美術館企画展 2019年
「私のよそおい」企画展関連ワークショップ 栃木県立美術館 2019年
 「青黛の泡沫」個展 鹿沼市立川上澄生美術館 2018年
 「言祝ぎの音・烏山和紙で太鼓をつくろう!」ワークショップ 栃木県立美術館 栃木県・宇都宮 2017年
 「Drums」個展 殻々工房 栃木県・那須町 2017年
 「photo LA」 アートフェア アメリカ・ロサンゼルス 2017年
 「Faux Sho':DADA Centennial Part2」 グループ展 MuzeuMN アメリカ・ロサンゼルス 2016年
 「蕭条群鴉図」個展 ギャラリー・イン・ザ・ブルー 栃木県・宇都宮 2016年
 「蒼穹渇鴉図」個展 18th Street Arts Center Gallery アメリカ・ロサンゼルス 2016年
 「浮世俯瞰図」個展 ギャラリーカメリア・オフィスイイダ 東京・銀座 2016年
 「FLOWERBIRDWINDMOON」グループ展 Arena1Gallery アメリカ・ロサンゼルス 2015年
 「結いの場」 個展 Kindergarten Museum 竜ケ崎幼稚園 茨城県・竜ケ崎市 2014年
 「JOHN PALL GEORGE & GRINGO」 グループ展 Balconi Coffee Company アメリカ・ロサンゼルス 2013年
 「HOMING PIGEON-伝書鳩-写真展」 グループ展 アメリカ・ロサンゼルス,神奈川県・横浜,京都府・京都市 ほか世界各所巡回 2013~
 「Museum Selectionとなりの花畑いばらきから」 グループ展 もうひとつの美術館 栃木県・那珂川町 2012年
 (近年抜粋 他個展・グループ展等多数)

<学会発表>
・コロナ禍における美術の社会的意義(共著)2022年 環境芸術㉗ p.34
・人と社会の活性化研究会研究部会活動報告(共同)2021年 環境芸術学会第22回大会(オンライン開催)
・人と社会の活性化研究会研究部会活動報告(共同)2020年 環境芸術学会第21回大会(オンライン開催)
•「Drums」Sound of blessing(共著)2019年 環境芸術㉓ p.39
•「Drums-言祝ぎの音」音を見る試み(単独)第20回環境芸術学会 2019年 増上寺・ホテルメルパルク東京
・第5回床の間アート展の展開(共著)2018年 第19回環境芸術学会 東京芸術大学
・「言祝ぎの音」栃木県立美術館ワークショップの実践報告(単著)2017年 第23回美術教育研究会 東京芸術大学
・人と社会の活性化研究会研究部会活動報告(共同)2013年 環境芸術学会第14回大会 福岡県北九州市西日本工業大学
【問題関心】
現在印刷技術が多様化し、デジタルデータから直接プリンターで印刷する版製作不要のオンデマンド印刷(無版印刷)が一般化しています。写真もデジタル化され、さらには3Dプリンターの登場で鋳造工程なしにデジタルデータから立体物をダイレクトに製造出来るようになりました。仮想空間においては視覚情報だけで物のかたちを判断するため、他の感覚は必要とされません。しかしながら極度に均一化された技法はヒトの認識力・想像力を低下させてしまうのではないかと危惧しています。五感すべてを駆使して形状・性状を読み取り、確認するプロセスこそが対象の本質を捉える能力の向上をもたらすのではないでしょうか。版表現を美術教育に取り入れる意義はそこにあると考えています。
【現在の研究テーマ】
水性伝統木版画の材料・表現技法と現代美術表現への展開
児童教育における紙版画・コラグラフの表現について(教材研究)
ワークショップの企画立案・教材研究
美術鑑賞教育
【学生へのメッセージ】
身体を使い、偶然性に驚き、予期せぬ現象に出会いその中から美しさを見いだす。意図的に何かを起こさなくても偶発的にそこにあるカタチから自分の動きと共に発露され、何かが生み出されるという現象。造形表現活動は特別なものではなく常に日常にある自己表現です。
学生には受動的にならず、知りたい、創造したいという興味や関心を自由な思考で「カタチ」にしてもらいたい。インターネットで世界中の人とコミュニケーションできる時代です。表現手段は多種多様、これからも新しく広がって行きます。常に好奇心を持ち何事にも積極的に関わることで深く追究していきたいと思える研究テーマが見つかるのだの思います。
【担当主要科目】
造形Ⅰ、保育内容(表現)、卒業研究、ゼミナール、子どもの生活と遊び(造形表現),保育学の研究法、発達の科学、図画工作概説Ⅱ、幼児と表現