白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

教育学部

教員紹介詳細

教員氏名 宇津野 花陽(ウツノ カヨウ)
職名 准教授
最終学歴・学位 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程/学術修士
専門分野 家庭科教育学、教育史学
学協会活動 日本家庭科教育学会、日本家政学会、教育史学会、教育学会
【主な著書・論文等】
〔論文〕
①「1950年代における衣生活の変化と高等学校学科家庭科および洋裁学校の被服教育」『白鴎大学論集』第38巻第1号 2023年、pp.1-30
②和田早苗、宇津野花陽「教員養成課程における家庭科の基礎的技能の指導についての一考察」『白鴎大学教育学部論集』第11巻第3号 2017年、pp.317-328
③「小学校教員養成課程における家庭科の指導方法・学習内容についての一考察」『白鴎大学教育学部論集』第11巻第2号 2017年、pp.417-429
④「長野県における高等学校学科家庭科の設置と被服教育」『白鴎大学論集』第28巻 第1号 2013年、pp.357-376
⑤「1950年代における高等学校家庭科における被服教育―学科の機能と生徒の就職との関係―」『人間文化創成科学論叢』第11巻 2009年、pp.195-205
⑥「1950年代における高等学校家庭科の被服教育」『中等教育史研究』第18号 2008年、pp.17-34

〔著書〕
①共著、和田典子著作選集編集委員会編『和田典子著作選集』学術出版会 2007年
②共著、牧野カツコ編著『青少年の家族と教育―家庭科教育からの展望―』家政教育社 2006年
(第2部 第1章「家庭科で「家族」はどのように教えられてきたか」pp.99-106)
③共著、牧野カツコ編著『家庭科ワークブック 人間の発達と保育』東京書籍 2002年
(「働きながら産み育てるには?」pp.20-21、「子育てミニディベート」pp.42-43、「食べることと人生」pp.68-69、「女の子用? 男の子用?」pp.72-73)

〔その他〕
①「リレーエッセイ 手間隙工夫をたのしもう【35】―ものづくりを通して協働性や多様性を学ぶ~布を用いた共同製作~」『くらしと教育をつなぐWe』245号 2023年、pp.42-43
②「若い教師を育てるワンポイントアドバイス―はじめての小学校家庭科授業づくりのために―」『白鴎大学教職支援センター年報』創刊号 2023年、pp.49-50
【問題関心】
 家庭生活および家庭科の歴史に関心があり、歴史への理解をふまえて今後の家庭科のあり方を考えていけたらと思っています。家庭は社会の中の一つの単位であり、社会の変化とともに家庭生活も家庭科も変化していきます。戦前においては、家事労働の中でも裁縫が特に重労働で、「裁縫」は女子教育の中で大きな割合を占めていました。和服は基本的に手縫いで、季節ごとにほどいて洗い仕立て直さなければならなかったことが大きいと思われます。戦後は、洋装化・既製服化の急激な進行とともに家庭生活で必要な技能や知識はそれまでと大きく変わり、被服教育は、食物、住居、家庭生活などと並ぶ領域の一つとして設けられましたが、次第に家庭生活など人間関係に関わる領域や消費生活の領域の比重が高まり、現在は、家庭生活・家族、衣食住の生活、消費生活・環境の3つの領域に分けられています。このような歴史的過程を事実にそくして解明するとともに、これからの時代を生きる子どもたちにとってのよりよい家庭科の学びについて考えていきたいと思います。
【現在の研究テーマ】
(1)戦後日本における衣生活の大変革(洋装化・既製服化)にともなう家庭生活および職業生活の変容と家庭科との関係
(2)教員養成課程における家庭科
(3)小学校家庭科の教材研究
【学生へのメッセージ】
 子どもたちの個性を大切にした暮らしに役立つ家庭科の学びについて一緒に考えていきたいと思っています。
【担当主要科目】
フレッシュマンセミナー、家庭科教育法、家庭科概説Ⅰ・Ⅱ、教育法演習B、ゼミナール、教育実習の事前事後指導P(小学校)