白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

経営学部

教員紹介詳細

教員氏名 黒田 勉(社会対応経営論)
最終学歴・学位 明治大学大学院経営学研究科博士課程修了・商学修士
【問題関心】
これまで日本で論じられてきた経営学の多くは、企業を中心としたいわゆる事業体側からタスク環境(例<ステークホルダー>:顧客、労働者、株主、競争相手、取引先)へアプローチすることに重点を置いてきた。しかし、今日では、タスク環境自体が社会環境(例:公衆、地域社会、行政体)から多様な影響を受けており、また両環境の構成要素間の関連性も企業にとって考慮しなくてはならない時代を迎えている。そのために、今日の経営学自体が、タスク&社会環境とその構成要素間関係とに対する把握の仕方を、検討し直す時期にきているものと考えられる。
【現在の研究テーマ】
企業にとってのステークホルダー(利害関係者)間の関係を、「公衆」を原点に据えて考察する『社会対応経営論』(注)の構築が研究テーマである。
(注)『社会対応経営論』は私的な名称に過ぎず、経営学界において一般的に通用する名称ではない。
【関心領域】
企業という事業体にとって、顧客は最も大切なステークホルダーである。なぜなら、「お客様は神様です」・「お客様は王様です」と言われてきたように、顧客の減少が続けば、いずれその企業は倒産することになるからである。そこで、その大切な顧客という言葉を考えてみると、商品(製品・サービス)を購入してくれる事業体も顧客に相当することになるが、その事業体をさらに深く分析していくと、最後には一般社会で生活する「公衆」にまで行き着くことになるであろう。そのことから、公衆に類似した消費者という言葉が多用され、またその消費者の抱く安心感や安全性が連日のように、マスコミで大きな話題になっている。そのために、企業がその消費者動向を読み間違えれば、大きな収入減に陥ることになる。以上は顧客を例にして説明したが、企業にとってタスク環境や社会環境を考える場合には、それを構成している各種のステークホルダーを一つずつ単独に扱うのではなく、ステークホルダー間の相互の関連性をも含めた考察が行われてはじめて、各ステークホルダーのビジネス上での正しい位置づけが可能になるのである。
【主な著書・論文等】
〔著書〕
『素描・経営学原理』(共著)1985年4月、学文社
『社会対応経営』(単著)1995年9月、白桃書房
『社会対応経営基本論』(単著)2002年2月、白桃書房
『社会対応経営論としての経営学』(単著)2015年2月、東京図書出版

〔論文〕
「企業組織文化の本質的行動規制」 (単著)2005年9月、『白鴎大学論集』第20巻第1号(白鴎大学)所収
「企業と公衆の関係」 (単著)2007年3月、『白鴎大学論集』第21巻第2号(白鴎大学)所収
「経営倫理とCSR」 (単著)2007年8月、『経営倫理』№50(経営倫理実践研究センター)所収
「商品を見つめる消費者像」(単著)2011年9月、『白鴎大学論集』第26巻第1号(白鴎大学)所収
「社会対応経営論 ― 公衆の立場からの経営学 ― 」(単著)2013年9月、『白鴎大学論集』第28巻第1号(白鴎大学)所収