白鴎大学 HAKUOH UNIVERSITY

大学院経営学研究科

修了生の進路

就職

  • 富士通CIT株式会社
  • (株)ソウイング
  • 元気寿司株式会社
  • 三井住友銀行上海支店
  • 松下電器産業中国本社企画経営担当
  • (株)星医療酸器
  • 白鴎大学ビジネス開発研究所
  • (株)マリノロジスティックス(海運物流システム、東京)
  • (株)カモメトラベル(旅行業、東京)
  • 野沢会計事務所など

起業

  • ウイグル料理専門店「シルクロード ムラト」
  • 女性エステサロン(宇都宮)
  • 税理士

進学

  • 横浜国立大学大学院博士課程
  • 白鴎大学大学院法学研究科修士課程

白鴎大学大学院卒業生メッセージ

白鴎大学大学院経営学研究科卒業 梅瑰さん

白鴎大学大学院経営学研究科卒業 梅瑰さん

2009年3月に大学院経営学研究科を修了いたしました梅瑰です。中国出身の留学生です。8年前に専門学校で日本語の学習をゼロからスタートし、2年後に白鴎大学経営学部に合格し、4年間経営学関連の専門科目を中心に学び、ゼミでは中小企業を専攻しました。趣味は多く、旅行、映画、ヨガ、絵を書くこと、洋裁などがあります。大学時代は勉強だけではなく国際交流のボランティア活動にも積極的に参加しました。その活躍と成績が認めてられて、様々な種類の奨学金を頂くことが出来ました。奨学金を頂いたお陰で勉強に集中することが出来、大学卒業する時に筆記試験免除の内部推薦を頂き、大学院へ進学することが出来ました!大学院の2年間は非常に充実した日々を送ることができ、大変勉強になりました。大学院の2年間は、主に中国の中小企業について研究しました。研究テーマは「温州モデル」です。中国の温州に置ける中小企業の集団について熱心に研究しました。その努力も認められ、修了時の大学院論集に修士論文全文が掲載されることになり、経営学研究科において修了式の際に、修了証書の授与代表に選ばれました。修了式表彰台のステージ上で修了証書を頂いた時は、本当に嬉しかったです。努力は必ず報われるとつくづく思いました。大学院で学んだ2年間は、学部時代と異なり、自ら興味のある研究内容を研究できるので、資料を収集して知識が増えると同時に、自分の意見をまとめるのに役立ちました。これは、学部時代には学ぶことができない、「修士」の学位のレベルの違いだと私は考えます。このスキルは今後の私の人生にとって非常に役立つものになるでしょう。

大学院2年生の4月から就職活動を始めました。その時に日中間のビジネスに付くことで日中に貢献したいという考えから、グローバル化の大企業を目標にして就職活動を始めました。運が良かったことに憧れの第一希望の富士通株式会社から内定を頂きました。内定後は、修士論文の作成や就職後に役立つ資格(秘書検定とITパスポート)の勉強を頑張りました。去年の秋に秘書検定試験を合格し、今年の5月にITパスポートの試験も無事に合格することが出来ました。今はその次のレベルの資格基本情報に向けてがんばっています。会社は半年間の研修があるため配属は8月になります。配属されるまでにできるだけ多くの専門知識を身に付けたいと思います。そのため研修中にスポンジになるつもりで様々な知識、考え方、やり方、などなどを吸収しています。

将来の夢は良いSEになり、良いシステムを作ることで世界中の人々により便利な生活が出来るようになって貰いたいと思っています。

この不況の中、就職など将来への不安を感じる方も多いと思いますが小さな努力を続けることと決して諦めないことが大事だと思います。今振り返って見れば大学時代に簿記の資格を取ったことで粘り強くなりました、国際交流活動を続けたことで一生涯つきあえる人脈を得ただけではなく様々な人の物の見方や考え方を学ぶことが出来ました。勉強を努力したことで大学院へ内部推薦で進学することと奨学金を頂くことが出来ました。さらに様々な奨学金を頂いたことで自信も感謝の気持も湧いて来ました。その感謝の気持を込めて更に修士論文や就職を頑張ることにもつながったようなプラスな連鎖反応が起き、今の自分につながったと思います。どんなに小さな努力でも必ず自分の人生に役立つと感じています。人生の中で努力することにゴールはないのです。今の私は将来の自分のために努力を続けています。今就職のためにがんばっている人も、就職が上手く行かない人も、更に就職が出来た人も皆、努力を続けなければならないと思います。それは将来の自分のためだからです。留学生の場合は就職がさらに難しいと思いますが、せっかく日本で勉強をしているなら日本で就職出来るように、がんばってみることが必要だと思います。そのための努力が必須です。それは努力さえすれば、後で後悔しなくても済むからです。私はこれからもその考え方を持って社会に貢献したいと思います。

白鴎大学大学院卒業生メッセージ

白鴎大学大学院経営学研究科卒業 薄羽さん

白鴎大学大学院経営学研究科卒業 薄羽さん

■ 白鴎大学大学院に進むきっかけ

私は白鴎大学と大学院の6年間を経て、現在、横浜国立大学大学院の博士課程後期でリーダーシップ研究を行っています。経営学の研究者及び教育者を目指し、文献と調査に日々追われていますが、充実した日々を過ごしています。今でこそ笑い話かもしれませんが、大学1年生のときには自分の進むべき道に悩み、大学を辞めたいと思ったほどでした。しかし、思い詰めて当時担任だった飯塚先生の研究室を訪ねたところ「大学生活で何か自信につながるものをつかんでみなさい!」と諭されたのです。

この一言がきっかけとなり「一番厳しいゼミでやっていければ何か自信につながるものをつかめるんじゃないか。反対に、そうした厳しさから途中で逃げ出すようなら、自分はそこまでの人間で、この先何をやってもおそらくうまくいかない」と、前向きに考えられるようになりました。そこで、一番厳しいゼミを探して栁川ゼミに入ったのがすべての始まりでした。

ゼミで取り上げる様々な興味深い事例――任天堂、セブン-イレブン、少年ジャンプ等は、今でこそ有名企業・雑誌ですが、スタート時には経営資源が少なく、大手企業が市場を独占していたので入り込む余地のない状況に置かれた後発企業でした。しかし、そうした後発企業でも自らの居場所を市場の中に作り、今日を築き上げています。私は、次第にこうした企業戦略に経営学の面白さを感じるようになっていきました。それだけにとどまらず、いつか自分でも経営学の研究者になってみたいと思えてきたのです。白鴎大学大学院に進むことを決めたのは、このような気持ちからです。

■ 厳しさの中の温かさを知った大学院生活

しかし、いざ大学院に進み、経営学の研究者になりたいとは思っても「自分より優秀な人はたくさんいる」という不安がありました。そんなときにいきてきたのが、他でもない経営学で学んできたことです。つまり、後発企業が市場を手にしたように、自分でも何か競争で優位に立てるものを築くことができれば・・・と、考えたのです。

そんな思いから、企業の競争優位を盛んに議論していた栁川先生の下、大学院の中で研究者としての競争優位の構築を、自分なりに模索し始めました。

無駄な時間をとにかく減らし、必要最低限の睡眠時間の確保。そして通学時間を効率よく使っていかに研究のための時間を作るか・・・。忙しい大学院生活の始まりでした。

これは今でも変わりませんが、栁川先生からは、学部のゼミに参加するよう言われるだけでなく、毎週のように短いレポートの提出が求められます。しかし、先生自身も忙しいなかでレポートに目を通し、丁寧にコメントをくださるため、私たちも手を抜くことができません。いかに忙しくても、こうした真剣な姿勢がモチベーションとなっていました。

大学院の授業では、人数が少ないこともあり、経営学の文献を読んで週に平均3回の報告をします。報告では「○○はどういう意味ですか?△△って何ですか?××なのはなぜですか?」という矢継ぎ早の質問が飛んできます。満足に答えられずに沈黙することもしばしば。それどころか「このメチャクチャな和訳は何ですか」という一言で夏休みを費やして訳した英語の文献2冊が丸々全部やり直しになったこともあります。

けれども、授業は厳しいだけではありません。森本先生は、やり直したつたない和訳に辛抱強く解説をしてくださいました。また「こういう見方もある」と、ユニークな視点を日常レベルから持ち出してくるのは、黒田先生。「理論をきちんと押さえなさい」と根本先生。時間を割いて和訳を見てくれるだけでなく、社会科学系の名著論文を課題として与えてくれたのは渡邉先生でした。

また「薄羽くん、どうだい大学院生活は?」と、多くの先生から気さくに声をかけられ、沈んでいた気分を明るくしてもらったことが何度もありました。図書館のスタッフ、職員の方々もそうです。掃除のオバちゃんからは「よーく(勉強)やってるねぇ。大したもんだよ」という温かい励まし。こういった一言に救われることも少なくありませんでした。

■ 見えてきた研究テーマ

こうした厳しさと温かさのある大学院生活の中で少しずつ見えてきたのは、組織とリーダーシップとの関係でした。「企業が競争優位を確立するための戦略は必須だが、他の企業も同じような戦略を作り出しているのではないか。そうだとすると戦略は策定されるか否かよりも、実行されるか否かが重要になってくるのではないだろうか。では、実行されるか否かに大きな影響を与えるものは何か?」というような考えです。

この考えをさらに進めると「組織が人で構成されていることを考えると人が大きな規定要因であり、特に中心にいるリーダーが果す役割が大きいのではないか」ということがいえます。その結果として、リーダーが替わると組織の業績に変化が出るのではないか・・・。とりわけ私が大学院に在籍していた2002年前後は、日産や松下電器、伊藤忠などの組織変革が一つの企業問題となっていたことから、リーダーは組織を変えることができるのか、仮にできるのであれば、リーダーは何によって組織に戦略を策定するように働きかけたり、実行するように促したり、結果として組織を変えたりするのか・・・。そんな視点で研究を進めたのです。そしてこれが、私の修士論文へとつながっていきました。

■ 卒業後もリーダーシップ研究を追及

こうしてまとめた修士論文によって、幸いにも今の大学院の博士課程に合格することができました。引き続きリーダーシップについて追いかけていますが、現在は少し異なる視点からリーダーシップ研究を行っています。

「リーダー自身が部下に戦略の策定を促したり、実行を働きかけても必ずしも部下が応じてくれるとは限らない。そう考えると、リーダーシップというのはリーダー側にあるのではなくそれ以外のところ、対極に位置する部下の側にあるのではないか。つまり部下がリーダーシップを認知して、リーダーの働きかけを受け入れることで、初めて競争優位に優れた戦略を策定(正確には創発)したり、実行できるのではないか。すると、いつ、どんなときに部下はリーダーシップを認知しているのか。リーダーシップを認知する際、少なからず同じ職場のメンバーによってリーダーシップの認知に影響を受けるのではないか。メンバーの影響によって戦略の実行に差異が生じ、それが組織の業績の差異として出てくるのではないか」。

現在は、こうした点から現在博士論文に向けて研究を行っています。

■ 近未来の夢

大学を辞めようと思っていた大学院1年生のころを振り返ると、今では大きく変わることができ、自信につながる何かをつかみかけているように思います。自信につながる何かとは、目に見る形で少しずつ自分が成長していることかもしれません。厳しいゼミに飛び込み、何度も自信を打ち砕かれました。それでも、励まされては再び研究を続けることで、少しずつ見える形で自分が成長していることに気づく。それによって自分を好きになることができ、自信が持てるようになったのかもしれません。

さて、自分なりの研究者としての競争優位ですが、もちろんそれほど容易に作られるものではなく、現在も確立途中です。とは言っても、少しずつ何かをつかみつつあると実感しています。

そうした自分が現在、目標にしているのは、博士論文を仕上げることです。そしてその先は、一時は大学を辞めようとしていた平凡で自信のない学生だった自分が、教壇に立つことでメッセージを伝えられたらと思います。「大学生活で何か自信につながるものをつかんでみなさい!」と。もちろんそのためには、厳しさと温かさも一緒に・・・。